吉祥天になった猫(6)



生きることに必死だった時には気付かなかった季節の移ろいも、少し落ち着いて来ると違う鮮やかさで目に跳び込んで来る。
見慣れた風景が色を持ち、人々の顔も温もりを伝えて見えた。そして、変わってしまった自分の心が見える。
神谷が好きだと…愛していると…。その想いが日に日に膨らんでいくのが見える。

あれから神谷は、忍の前で意識的に肌を隠すのをやめた。
そしていつの間にか、背中の吉祥天の口元には、忍にあるのと同じ位置に小さな黒子が付け足されていた。
忍がいつも決まってそこにペンを入れるからか。それとも違うのか。
神谷の真意は解らなかったが、忍には黒子をつけた吉祥天が自分のように思えて、愛しくてならなかった。

そして、それに触れると、どうしようもなく自分の中に熱が生まれた。
それは、あの人には感じなかった身体の変化で、紛れも無い欲情…なのだと知った。
だから、嫌でも自覚する。 自分は、神谷に抱かれたいと思っているのだ…と。
いつもは神谷の背中に縋るようにしているだけで治まった熱が、今日はどうしても消えそうになかった。
熱い…熱くて…死にそう…。
孕んだ熱は、捌け口を求めて身体中を駆け巡り、理性までも融かすほどに滾り…忍を一線の向こう側へと誘う。

そしてそれは…神谷とて同じだった。
忍が背中に凭れ、その細い指先が背中をなぞるたびに、身体中の血がぞわぞわと中心に向かって流れた。
その指に煽られ、頬の熱に欲情し…はっきりと形あるものを形成する。背後にいる忍を手繰り寄せ、抱しめたい衝動にかられた。
いつの間にか、忍を愛してしまっている自分に気付き、忍を抱きたいと思っている事を…自覚する。
それでもじっと耐えたのは、忍を泣かせたくない…ただその想いからだった。

そんな二人の狭間を乗り越えるように…忍が神谷の背中からゆっくりと身体を離し神谷の前に回った。
見つめあった目が無言のまま互いの想いを伝え合い、全てが繋がるその刹那時の螺旋が回り出す。
「いいのか…」 神谷が言い。
「…お願い…」 忍が答えた。
それは、あまりその場に似つかわしくない言葉…吐息から漏れた呟きのようにも聞こえた。

吉祥天になりたい…忍は心から願った。決して離れることなく、神谷の背中にある吉祥天に…。
神様になりたい…そんな事を願った罰は、肉を引き裂く痛みと二度と元には戻れない快楽を忍の身体に刻んだ。


手を導かれ、神谷の中心に聳え立つものにそっと触れると、忍は手に伝わる違和感に少し驚いたように神谷の顔を見上げた。
「神谷さん…これは?」
「真珠だ。墨を入れた時それも入れた。ヤクザは馬鹿だからな、女を身体で縛れると思っているんだ」
そう言うと神谷は僅かに口元を歪めた。神谷の中心は、血管が浮き上がりグロテスクなほど赤黒く立ち上がり、
立派な亀頭が先端でピンクの口を開いていた。

そして、亀頭の下のくびれには亀頭より張り出た膨らみが前に二つ…そして後に二つ。
忍は、そろそろと下から上へと撫で上げ、指の腹でそのふくらみをそっと押す。
「痛く…ないの?」
「別に痛くはない」
「でも…」
と言って、忍は次の言葉を飲み込んだ。以前友人たちがあの人を犯した時、自分も確かにそこに居た。
だが、その時見た友人のそれは…触れた訳ではないが普通の大きさで、これほどに大きくはなかったような気がした。

たとえ苦痛が伴っても神谷とひとつになりたい。そう願いながらも、今目にする神谷のそれは…。
どう考えても自分の中に入るとは思えなかった。生身の肉を引き裂かれる苦痛と流れ落ちる真っ赤な血。
自分の放つ悲鳴が頭の中に響き…忍の顔には不安の色が浮かぶ。すると神谷が、忍の手をそっと自分のものから引き離し、
「怖いか…」
そう言うとさりげなく前を隠した。途端、熱を失った手が言いようのない寂しさを訴え、引き離された熱を恋しがる。
そして不安より大きな切なさが生まれ…神谷の背中にいる吉祥天が…クスッと笑ったような気がした。

「はい…少しだけ。でも僕は、神谷さんのものなら、どんなものでも欲しい。神谷さんとひとつになりたい」
微かに不安の色を残した瞳が神谷を見つめ、小さな…それでもはっきりとした声で忍は答える。
神谷は微かな安堵と共に雛の全てを背負う決心で、緩やかな笑みを浮かべた。そして、今までで一番優しい声で愛しい者に問う。
「そうか…充分解すから、我慢できるか?」
「はい。僕は、神谷さんの……になりたい」
そう言うと忍は、まるで心の細波を隠すように神谷の肩先に顔を埋め…背中に腕を回した。
すべすべと滑らかな皮膚は、目に映らなければ其処に何かが描かれている事を感じさせない。
その背中にそろそろと手を滑らせ、神谷の一部でもありそうなりたいと焦れ続けた吉祥天をなぞりながら…思う。

今自分の手の中で、吉祥天はどんな顔をしているのだろう…と。


出来る事なら忍には苦痛を与えたくない。だから、無理をせず二日三日と時間をかけて慣らしていけば良い。
神谷はそんなふうに思ったが、いざ事に及んでみると…忍の身体は思っていたよりはるかに快楽に従順で。
小手先の歯止めなどいとも簡単に絡めと取り…その先へと神谷を誘う。柔らかな肌に刻んだ所有印は散華にも似て。
踏み拉き、穢した代償で…いつか自分は、忍が絡まって身動き取れなくなる。
神谷はそんな予感に目を瞑り、甘露を滴らせながら震え立つ忍のそれを口に含んだ。

甘やかな声をあげて口の中で果ててしまった忍の足を持ち上げ、胸に付くほどに折り曲げると腰の下に枕を入れた。
まるでヘモ患が診察するような格好をさせられ、恥ずかしいのと少しだけ苦しいのと。
次に起こる事を想像するだけで忍の身体は無意識に強張り、自分の膝を抱えたまま硬く目を瞑る。
男であるはずの自分の身体が、男の神谷に触れられて淫らに悦ぶ。忍にはそれが恥ずかしくもあり、そして戸惑いでもあり。
その裏で神谷の中に沈み神谷の一部になりたい…自分はそれを望んでいる…そんな気もした。

「忍…膝を抱えていたら胸が苦しいだろう。もっと膝を開いて」
僅かに笑みを含んだ神谷の声で、忍は目を開くと言われたとおり膝を割る。
すると目の前に、たった今役目を果たし終えたペニスが腹を枕に横たわっているのが見えた。
そして高く持ち上がった尻が神谷の顔の下にあって…自分では目にする事のない秘所が神谷の目に晒されている。
そして其処に、ツンと触れるものを感じると後孔は無意識にキュッと閉じた。

普段は、ひとつの目的以外には決して開くことのない場所。出口であって入口ではない其処に神谷の舌が触れている。
そう思った途端、前を含まれた時以上の恥かしさに襲われ…またもギュッと目を瞑った。そして思わず、
「将吾さん…汚いよ」 そんな事言ってしまった忍に、神谷は笑みを含んだ声で、
「前も同じだろう? 忍は、俺の口の中を悦んでいたじゃないか。それに、お前の身体で汚い処なんてないさ。
此処だって綺麗だ。俺とひとつになる処だと思うと尚更だ」
そう言うと神谷の柔らかい舌がまたも入口をチロチロと這い廻り、固く閉じた秘所を解すようにぷつぷつと出入りを繰り返す。
それから上に向かって、まるで生き物が這うように蟻の道を何度も往復する。

くすぐったいような、むずむずとするような、少しずつ柔らかく解けていくような…そんな快感に。
次第に脚の力が抜け、膝が更に開き…もう少し上まで…恥ずかしさも忘れ願ってしまう。
そして…欲しかった処まで上がってきた神谷の口の中に納まった途端、プツン…後孔にも何かが入るのを感じた。
だが、それが何か…考える間もなく捉えられた前に舌を絡められ、放ったばかりのペニスが徐々に容積を増していく。

「は…んん……なんか…また…」
それでも後孔で蠢く違和感が気になり、忍は顔を覆ったまま神谷の与える快楽だけを受け止めようと…したその時。
腰から背中を抜けて脳天まで走り抜けた何かに、持ち上げていた足がビクンと跳ねた。
「あっ!あぁーー いっ…や…何?」
上げた声がより濃く快感の色を滲ませ、手が神谷の頭を掴む。すると神谷が含んでいた忍のものから口を離し、頭を上げた。
そして、艶に染まった忍の目と合うと…神谷の唇が片方だけ上る。

「忍を忘我の境地に連れて行ってくれる処だ。思ったより深くないから、少しきついかも知れないな。
けどこれを覚えた身体は、もう前だけじゃ満足できなくなるぞ。それでも良いのか」
そんな時の神谷は酷く冷酷そうに見えて、忍はぞくりと震える。だが、それすら神谷を感じる要因に過ぎないのか。
神谷の指を呑み込んだ後孔が、忍の意志とは関係なく肉襞を蠢かせて…奥へと誘う動きをみせた。

「はい…将吾さんが一緒なら狂ってもかまいません」
緋色を纏った唇は囚われた心を紡ぎ、一度達した身体が陽炎のように匂い立つ。
そして神谷は、その肌の中に沈むために…忍の顔のところまで身体を伸ばすとその唇にそっと口付けた。
「どんなことがあっても、お前を離さないから心配するな。お前が狂ったら、俺も狂って一生抱いていてやる。
お前という檻の中で、お前が欲しがるだけ与えてやる」
「うん…嬉しい……」

その言葉が合図のように、後孔に入り込んだ神谷の指が内部を探り始める。
既に最初の違和感は無く、後孔はじれったいような奇妙な感覚で其処が空洞の入口である事を初めて知った。
そして、グチュグチュと濡れた音をたてながら襞を広げ内壁を弄る指が、またあの感覚を伝えた。
「やっ……あっ!」
走る快感に背が撓み、ビクンと震えたペニスの先端からとろり…と滴が流れた。
「これからずっと、その状態が続く。いきたかったら言え」
神谷はそう言うと入口の固い襞を割って更に指を増やし、柔らかく融けた内壁を引っ掻くように指を動かす。

その動きに応えるように背筋を貫く快感は、全てを吐き出す射精とは違う小さなエクスタシーの連鎖。
それは忍に我を忘れさせ、後孔を弄ばれて昂ぶり剰え雫を滴らせる自分の分身を目の前にしながら、
それを恥ずかしいと思うより快楽を追う事を選ばせた。
そして、一度達した身体は更に敏感に、もっと奥まで…もっと圧倒的な大きさの異物で満たして欲しいと…戦慄く。

「あーっ、あ、ぁっ」
閉じる事を忘れた忍の口からは絶え間なく甘い喘ぎが漏れ、切なそうに閉じた瞼が震える。
そして、すべてを奪うとするかのように神谷の指を呑み込んだ場所を激しく痙攣させ、逃さないと言うように内壁を引き絞る。
そんな、何の汚れも知らぬ楚々とした風情の忍からは想像もつかない姿が、神谷の眼には強烈な映像として映った。
そしてその光景に一瞬眩暈にも似た感覚が襲いかかる。

この身体は与えるもの全てを快楽として受け入れ…応える。だとしたら…まだ蕾のこの花が開ききったら……。
生まれてくる微かな不安。そして訳の解らない焦燥。その時忍の瞼が上がり、濡れ光る黒い双眸が縋るように神谷向けられ。
「おねがい…は…はや…く……僕の…なかに……」
常なら声に出せないはずの言葉を、幾分掠れたで声で強請った。その言葉で、僅かに残っていた神谷の理性が消滅した。


神谷に埋め込まれた真珠が内壁を掻くように擦り、その度に走り貫ける快感で、声が絶え間なく口を割って飛び出す。
羽を?がれた小鳥のようにシーツの波間を漂いながら、間接が白くなるほど握り締めた指が硬直し、
脳まで溶けそうな快感と、奔流を吐き出せないじれったさで忍のペニスは震えながら滴を垂らし続ける。
「あっ…あぁ…っ…もう、いきたい…い き たい…」
泣いているような声で、何度も繰り返し。それなのに神谷を呑み込んだ後孔は貪欲に神谷を捉えて放さない。

濡れた音と吐息で満たされた部屋の中…匂い立つ陽炎で薄紅色に染まった忍の身体を貫いたまま。
「いいぞ、いって。好きなだけ…死ぬほどいけよ」
神谷はそう言うと挿入の角度を変え、自分の先端で忍の感じる処をダイレクトに突く動きに変えた。
息が吐くだけになり、心臓の音が音を凌駕し轟音となる。そして血が沸騰しながら逆流し始めた。
限界を超えた身体が…いくためだったら、どんなことでもすると悲鳴を上げる。 途端忍の中で…ぷちっ!音が聞こえた。

「あっ! ああああぁぁぁぁぁーーーーー」
その一瞬、腰から背中を走る快感が脳天を突き抜け…脳が射精した。
それからは、ただ身体をガクガクと震わせて、数え切れないほどに白濁を迸らせる。
次第に頭の中が真っ白になり…遠くから、自分の悲鳴のような声が聞こえていたが、やがてそれも聞こえなくなり。
薄れていく意識の下で、忍は自分の身体が溶けて行くのを感じていた。それでも、自分の中で迸る灼熱の鼓動。

【あぁ…僕の細い糸の先は確かに将吾さんと繋がっている…】 そう思った。


自分の名前を呼ぶ声と髪を撫でる温もりに、身体はなくなっても耳は聞こえるのか…そんな事を思いながら瞼をあげた。
すると、うっすらと霞む視界に映ったのは…神谷の顔。そして、
【そうか、身体はなくなっても、好きな人の顔は見えるのか。やはり、糸は繋がっていた】 そんなバカな事を思っていると。
「大丈夫か…忍」 はっきり聞こえた声と、少しずつ戻ってくる意識が目の前にあるのが現実の神谷だと認識した。
それでも、現実が何処か非現的なもののようにも思え。

「僕は…溶けてしまったんじゃ…」
言いながら異様に重い手を上げ目の前にかざしてみる。すると神谷が、安心したようにほっと息を吐き、
「すまなかった…ちとやりすぎた」 
妙に神妙な顔で言い…忍はそんな神谷が、ちょっと可愛い…などと思ってしまい、クスッと笑みを漏らした。
その時、後孔から熱いものが滲み出てくるのを感じて、さっきまでの行為が俄かに現実の出来事として蘇る。
途端に恥ずかしさがいきなり頂点に達し、忍の顔が火を噴いたかのように真っ赤に染まった。

そんな忍を見つめる神谷の顔にも笑みが浮かび、手が赤くなった忍の頬を撫でる。それから
「途中から、意識がなくなって心配したぞ。それで…身体は何とも無いのか?」
そう言うと忍の上半身を起こし、自分の股の間に挟むと胸に凭れさせるように抱いた。
その動きで忍は、尻の辺りにズキンとした痛みと後孔に何かが入っているような違和感を覚えたが。
それが神谷の名残だと思うと、やけに重い腰とだるく力の入らない下半身も、幸せの証のようにも思えた。

背中に伝わる神谷の温もりが、緩やかに身体の中に溶け込んでくる。
忍は、それを全身で感じながら神谷の胸に身体を預け。自分の胸に回された神谷の手に手を添えた。
自分のものより少し高い神谷の体温。それが自分の中に熱を産み滾らせ情欲に変える。
そしてその熱が一つに溶け合う悦びを教えてくれた。幸せだと思った。余りにも幸せで…涙が出そうになる。
だからそれが零れないように、少しだけ首を捻り神谷の顔を見上げ。
「うん…なんか…。でも、大丈夫。 あ、あの…僕、失神していたの?」 喉を通り口から出た声が幾分掠れて聞こえた。

「ああ。なんせ、いく、いくって言いながら、なかなか射精しないから、いかせてやろうと思って、つい…。
けど…とうとういけなかったみたいだな、すまなかった。俺がもう少し上手く出来たら…本当にすまん」
神谷は、面目ないとばかりにそんな事を言い。その言葉で、忍は戸惑いと驚きの表情を浮べ、
「えっ 僕、射精しなかったの? でも、何回もいったのに…そのうち、いきっぱなしみたいになって。
もう、死んじゃう…って思ったら、頭が真っ白になって」 
怪訝そうな声で問い返した。すると神谷も同じように怪訝そうな声で聞く。

「いったのか?」
「うん…何回も続けて…」
「そうか…」
だが、そう言うと神谷が少し複雑な顔をした。

【凜の言葉どおり真正のネコ…だとしても、初めての行為で後ろだけでいくとは。それもドライで…。
多分感覚なのだろうが…ドライでいくと射精しないから何回でも際限なしでいく。
だがそれを続けていると、身体は最後には膀胱へと逆流させて射精するようになり、ペニスからは射精できなくなる事もある。
当然体力の消耗も半端ない。さっき目にした忍の姿が頭に浮かび…神谷は少しだけ不安めいた思いで忍をぎゅっと抱きしめた。
だが、神谷のそんな思いを他所に、忍は本当に嬉しそうに自分にと神谷にともつかぬ呟きを漏らす。

「嬉しい…。僕は、やっと将吾さんのものになれたんだ。もうこれからは、吉祥天を羨ましがらなくて良いんだ」
それは苦痛を伴ってもと願った忍の切なる願いで、同時に神谷の願いでもあった。
手放したくないと思いながら、大切にしすぎて間違えそうになった手に入れたかった守るべき愛しいもの。
それがやっと手の中に。雛がどんな羽を持つのか。蕾がどんな花を咲かせるのか。
それを自分の手で育み、自分の目で確かめられる。そして…たとえ羽を得た雛が飛び去ってしまっても、
花が別の土を選んだとでも…多分自分は、忍を愛し続けるのだろう。神谷はそんな気がしていた。

「馬鹿だな…吉祥天に黒子を付けた日からこれはお前になった。俺が背負っているのは、とっくにお前になっていたのに、
忍は、ずっとそんな事を思っていたのか。」
神谷が少し呆れたように、嬉しそうに、愛しそうに言う。
「うん…僕はずっと吉祥天になりたかった。将吾さんの背中で、死ぬまで将吾さんとひとつでいられる吉祥天に」
「そうか…なら、一生離さないから、しっかり覚悟しとけよ」

「うん、嬉しい。 だから…もっと、ひとつに溶けあいたい。今度は、将吾さんと一緒にいきたい」
忍はそう言うと、ほんのりと頬を染め神谷を見上げる。すると神谷が、ちょっと驚いたように目を見開き、
「おいおい、まだ足りないのか? これじゃ、先が思いやられるな。
けど…お前は、俺の可愛い宝物だからな。約束通り…お前が欲しがるだけ抱いてやる」
そう言うと楽しそうにクックック…と笑った。



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